青い皿

45歳の告白

あの頃は・・・1999年 新卒 大卒 入社 仕事観

 1999年の春、大学を卒業し地元の食品会社に入社した。本社は大阪にあり、Aさんは地元の工場に配属された。Aさんには同期入社が15人ほどいたが、同じ工場配属になったのは短大出の女の子が2人、大卒の男子が1人だった。

 のちのちこの内の短大出の女子の1人は本社勤務に移動になった。理由は、後でわかることだが、社長の意向である。そして後々この社長の度肝を抜く話をきかされることになる。(結局、本人がつよく地元に帰りたいと希望をだし、Aさんの部署に戻ってくることとなる)

 一泊二日の研修が大阪の郊外にある金剛山に登って、山頂で宿泊し自己啓発的なことをやらされた。そして4月から社会人としての研修もなく現場に入った。名刺交換や電話の応対、社会人であれば身に着けておかなければいけない研修などは一切なかったようだ。

 4月に配属された工場では品質管理課に所属されたが、立ち上げたばかりの工場でどこかの会社で首になった、もしくは続けられなくて転職したものが集まっていた、工場長と言われる人は一日中顔が赤い。煙草を吸って、工場内を歩く。事務所には、当時30代後半の女性がいて、その人はPCが使えないし、資材の帳簿は全部手書きだった。

 そしてほどなくして、Aさんは社内から「いじめ」に合うようになる。まず初めは、同期の女の子、そして事務所の女性、、次第にほかの社員からも、そして上司までもである。

 当時、就職氷河期で進路にも悩んでいたAさんは、仕事にも疑問をもっており、ここで精神的な苦痛もくわわり、心を病むこととなっていく。にもかかわらず、4年半も通い続けた。

 ここでの苦痛は、Aさんのその後数年を悩ますこととなる。

 

なぜAさんは、いじめを受けたのか。

なぜAさんは、4年半も勤務したのか。

なぜAさんは、進路に悩んでいたのか。